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地球外知的生命体とのコンタクトは実現するのか?

天文

ところで我々人類は宇宙でたった独りぼっちの存在なのか、それともいつかは巨大な時空の中での孤独感から解放されるのか?

これらの命題は、たったひとつの事実さえ明らかになれば速やかに帰結点へと向かいます。

「本当に宇宙人はいるの?」

まずコンタクト可能な知的生命体について定義しなければなりません。

  • 我々人類と意思の疎通ができるレベルの知性を持つ。(あまり上過ぎてもNG)
  • 我々と交流できる実質的な肉体を持つ。(大きさは問わない)
  • 適切な時間内に行き来できる範囲内に文明を持つ。(こちらからも行ける)

この3条件が揃えば、問題はあるにしてもコンタクトは可能だと推測してよいでしょう。

では今後人類が、こうした知的生命体と偶然もしくは必然的に出会う日が来るのかどうか。

その可能性を探るためには、いくつかの条件についてより深く探求しなければなりません。

さっそく検証を始めましょう。

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材料と組成からの考察

元素の周期表を見てみると、地球上では100を超える物質の元素が確認されています。その中で私たちにとって最も重要な、と言っては語弊があるかもしれませんが、それでも重要なのは炭素です。

炭素はお互いに結合することで、我々生物の身体を構成しているからです。

酸素のように生命活動を維持する元素は、各生命体ごとに異なる可能性もあります。地球上でさえ、酸素を好む生物と、酸素を嫌う生物がいるくらいですから。

恒星の中で生み出される元素は、どうやっても鉄どまり。その先で周期表に載っている元素は、超巨大な恒星の劇的な最後を飾る超新星爆発などによって作られるか、地球上での化学的な作用によって瞬間的に現れるかのどちらかです。

我々以外の知的生命体も、安定的に命を保ちながら生活して、それなりに立派な文明を築き上げるなら、水素やヘリウムのように希薄な元素が材料では無理でしょう。

かと言ってウランやプルトニウムのように、極端に原子番号ばかり大きくても、不安定過ぎて組成を維持することは困難なはず。

まったく別の観点を用いれば、プラズマ状態の生物や、希薄なガス状の肉体に高度な知性が宿った生物もありえないとは言い切れません。

しかし実際問題に文明を発展させるためには、より扱いやすい安定した物質に触れることができる、我々のような炭素系生物の方が現実的でしょう。

つまり、知的生命体の条件としては、我々の地球に近い環境の岩石型惑星を居住地にしている可能性が高いと言えます。

木星や土星のようなガス型惑星では、やはり生活上困難な状況が多過ぎる気がします。

平均寿命と労働可能年齢からの考察

人類が1世代で、つまり個人で成し遂げられる事物は、平均寿命によってある程度制限されます。確かに人生100年時代を謳歌する皆さんもまれにはいますが、労働可能な期間はその半分にも満たないはず。

その中でも自己の持つ能力を存分に発揮できる期間は、おそらく30年程度ではないでしょうか。我々人類の活動期間は、およそ3世代で100年と考えてよいでしょう。

この時間的尺度は、現代のような文明を築き上げるには最も適した長さだと言えるかもしれません。

まず樹木のように100年単位から、場合によっては1000年単位で時を測る存在では、目に見える変化を伴う科学を醸成することは難しいでしょう。

逆にショウジョウバエのようにめまぐるしく世代交代を繰り返していると、とても落ち着いた文明を築くどころではありません。

数十年単位で世代交代を繰り返す我々人類は、現タイプの科学文明を発展させるためには、ちょうどいい寿命を持った生き物なのでしょう。

だとすれば、同レベルもしくはそれ以上の科学文明を持つ地球外生命体も、我々と拮抗した時間尺度でものを考え、悩み、試行錯誤を繰り返しているのではないでしょうか。

生物学的構造からの考察

話を進めてくるにつれ、人類とコンタクト可能な地球外生命体とは、我々と同じようなタイプの文明を現在も維持している生物の公算が高くなってきました。

現在地球上に生息している多様な生物の中で、チャンスがあれば我々に取って代わる可能性がある生物といえば、知性の面に限定するとシャチかイルカでしょうか。

類人猿も捨てがたいのですが、ここ数百年で何の進化もせずに落ち着いているところを見ると、この先人類を脅かす可能性は低いのでしょう。

脳の大きさだけで比較すると、人類が1.5kg前後なのに対して、イルカはほぼ同サイズの脳を持っています。クジラになるともっと大きく、マッコウクジラは約8kg、シロナガスクジラは約6kgという記録があるそうです。

シャチに関してはデータが少ないため確認できませんでした。

ただし脳は大きければいい、というわけでもなさそうです。

脳の大きさだけではなく、脳の複雑な構造からも、シャチやイルカはもしかすると人類並みの知能をそなえているのではないか、という問いを発する人々もいます。

しかし例えそうだとしても、あの身体の構造からすると、地球から離脱できるほどの宇宙船を建造して、なおかつ操縦することは難しそうです。特に操縦が。

地球外の同志も、水中を高速で泳ぎまわったり、何時間も水中で息継ぎをせずに潜水できる能力よりも、より自由に活動できる大気中で繁栄している可能性が高いのではないでしょうか。

時間的尺度からの考察

会社の都合で海外に派遣させられて、日本の家族との再会も果たさずに、10年もの間仕事に没入できるビジネスマンがいるでしょうか。

もしいたとしても、晴れて日本に帰ってくれば、そこで待っているのはお互いにほぼ面識のない家族です。子どもたちにとっては決して親近感のわかない未知の男性。

仮に1度の海外派遣の限界を3年にすると、我々の3倍程度、およそ100年間第一線で活躍できる地球外生命体がいたとしても、上司から、もしくは国家から任命されて単身赴任するとしたら、限界は10年がいいところだと思います。

他の星に住む知的生命体を調査するために、100年という自分自身の活動可能な時間全てを投じて、往路はあっても復路のない片道キップを手にする勇気がある存在は、どんな文明を想定してもありえないのではないでしょうか。

この事実が我々の時空間移動に深刻な制限を課すのです。愛する家族と離れ離れになりながら、自分が仕事を全うできる100年間のうち、10分の1にあたる10年間をかけて別な星にやってくる知的生命体に与えられた旅程は、片道5年間が限界。

いや、現場での作業期間を考えると、片道3~4年が限界と言えるでしょう。

もし彼らが光の速度で移動可能であれば、最大で3~4光年先から地球にやって来ることが可能になります。

4光年となると、我らが太陽系から最も近い別の恒星系アルファケンタウリ(プロキシマケンタウリ)があるところ。

つまりお隣さんです。

太陽系の最外縁までは、オールトの雲と呼ばれる天体群が広がっているとされ、その最も外側までの推定距離はおよそ14~15兆km(あくまでも仮説)と考えられています。1光年は約9兆5,000億kmなので、太陽系の最大直径はほぼ3光年と仮定できます。

地球外生命体の時間的尺度で考えると、最大でもお隣のアルファケンタウリか、もしくは太陽系の中から我々の地球にやって来る以外ないということになります。

しかもこれは、光速と等しい速度で航行できる宇宙船をもってして初めて可能になるのです。

いよいよ我々と地球外生命体とのコンタクトは難しくなってきました。

さらに追い打ちをかけるようではありますが、我々現存する地球文明と地球外生命体が築いた文明との間で、時差が生じていると厄介なことになります。

現生人類が文明として意識できる期間は、せいぜい1万年から2万年といったところ。相手側の知的生命体が、ほぼ同時に文明として成熟していれば問題なし。

しかしお互いの文明のピークがちょっとズレると厄介です。

相手側が先行してしまい、強烈なテクノロジーを持って地球にコンタクトを求めてきた時に、我々が洞窟に壁画を描いている最中だとしたら。

我々が自在に星間航行を使いこなして相手側の星を訪問した時、彼らが水中から陸地に這い上がっている最中だとしたら。

命の単位が数十年~100年という生物が文明を築き上げた場合、お互いのタイミングが1万年…いや、数千年ズレるとせっかくのコンタクトにも意味を見いだせない可能性があります。

いよいよ我々と地球外生命体とのコンタクトは、絶望的になってきました。

それではどうやっても無理なのか?

ここまで大々的に夢を語ってきた挙句の果てに、結局我々が地球外生命体とコンタクトする可能性はゼロ、ではあまりにも残念過ぎます。

いくらかは条件を和らげるとして、何とかしてコンタクトをとる方法がないか考えてみましょう。

相手側が物質的肉体を持たない超精神的生命体だとしたら・・・

これはコンタクトしてみても、極めて盛り上がりに欠ける出会いになるでしょう。それどころか、お互いに相手を知覚できないという可能性もあります。

光速を超えた移動手段を持つ生命体だとしたら・・・

我々が理解する宇宙の法則の中では、光速と同じスピードで運動してしまうと大変なことが起こってしまいます。時間の進み方が変わってしまうのです。

これを「ウラシマ効果」と言いますが、例えば光速で1年間別な星まで旅行して帰って来ると、地球上では旅行した人が経験した時間よりも長い時間が経過することになります。

これを数十年というはなはだしいスケールで行うと、帰ってきた地球には知り合いは一人もいない…ということにもなりかねません。

それが光速を超えるとなると、もう絶望的な片道キップになってしまうでしょう。

ワームホールを自在に操る生命体だとしたら・・・

理論上は可能とされているワームホールを使えば、宇宙空間の中ではるかに隔てられた2つの地点を近づけて、瞬時に移動することができるかもしれません。

ただしその場合、どうしてもブラックホールを出入りしなければなりません。ワームホールに入ったのはいいとして、そこから生きて出られるかは未知数です。

今から1000年も文明を遡れば、私たち日本人とヨーロッパ人が直接コンタクトをとるなど想像すらできませんでした。

今でもアマゾンの奥地にまで踏み込めば、過去に他の文化と一切接触したことのない人たちが暮らしているかもしれません。

しかし我々日本人だって、彼らアマゾンにいるかもしれない森の民だって、同じ時代に生きています。

1000年前だって、日本でもヨーロッパでも、アフリカでもアメリカ大陸でも、同じ時を一緒に生きている人々は確かに存在していました。

私たちの属する銀河系には、かなり大雑把に見積もって約2000億の恒星があるそうです。惑星の数は少なくともそれよりは多いでしょう。

そしてこの宇宙には、一段と大雑把に見積もっておよそ2000億の銀河が展開しているそうです。

これだけあれば、間違いなくそのうちのいくつかの星には、我々と同じこの時に、同じように考え、悩み、喜び苦しむ知的生命体がいるはずです。

今では地球のあちこちに、わずか1日あれば自由にアクセスできるようになりました。

いつか宇宙のあちこちで自由なコンタクトがとれる日が…

だとすると、我々は独りぼっちの存在ではありません。

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