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【投資初心者】ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて【書評】

投資

どうもこんにちは!昨今の投資ブームにのっかりまくりの管理人、soichiです!

投資って、いざ始めてみると、やれ「ファンダメンタルズ」だ「テクニカル」だと、色んな理論や考え方が出てきてどれを信じて良いのか分からなくなりますよね。

現在投資について勉強中の管理人も全く同じ状況です…
そんな中で無作為に投資の回数を重ねていくのも嫌なので、本を読んで方針を決めてこうぜってことで今回の書評執筆につながりました。

さて、読んだ本は「図解でわかるランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて(田渕直也 著)」です。

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ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて

この本は2005年に初版が発行された結構古い本です。
ですが、そんな古さを感じさせず、人間の行動原理やマーケットの本質の説明に始まり、
自分にとっての投資理論をどう作り出していくのか、沢山の図解と共に説明してくれています。

マーケットの本質は”不確実性”

著者はマーケットの本質をその”不確実性”としています。
それにどう対処するかを掘り進んだ結果が、自分なりの優れた投資理論だと書いています。

では、その掘り進め方はどうやれば良いのでしょう?
本書は、それらに対する理論的な手法を、直観で理解できるように工夫されていました。

”不確実性”から生まれるリターンを掴み取る

以下に本書の目次を示します。

  1. マーケットとは何か?投資とは何か?
  2. ランダムウォーク理論が示唆する投資の虚無的な世界
  3. 行動ファイナンス理論が示唆するマーケットの非効率の存在
  4. マーケットにひそむ落とし穴
  5. 恐るべき”敗者のゲーム”のルールとは
  6. マーケットにわずかに存在する期待リターンの源泉と投資手法
  7. 投資での成功に必要なもの

ランダムウォーク理論とは、相場の変動が ブラウン運動に従う(新しい情報が出ると瞬時に、ランダムに、フラフラ動く状態)とする考え方です。

この理論上では、相場の期待リターンは0。投資がただのギャンブルと同じものとなってしまいます。もちろんこれは実際のマーケットには当てはまりません。

このマーケットに残る”ランダムではない部分”を掴み取ることがリターンを得るということです。

損することを嫌がる人間の心理や行動パターンから、リターンを得るための機会を本書は示してくれています。管理人の短い投資経験でも”確かにそうだった”と頷けるほど、的確に心理を表してくいて、説明に納得感がありました。

実践的な投資機会の紹介から投資で必要な資質や心構えについても触れており、初心者投資家の管理人も真似をすれば勝ち組投資家になれるんじゃないかと思わせてくれる内容でした。

自分なりの投資哲学

本書は「理論」という単語が度々出てくるため、何か完全無敵な理論があって、それを当てはめることでマーケットを攻略しよう!といった内容を想像してしまいがちです。

しかし、それは全くの逆です。
本書で得た知識は、自分なりの投資哲学を築いていく道筋になってくれると思います。
まだまだ自分なりに投資の方針が立っていない、そんな方々に是非とも本書を読んで頂きたいです。

最後に、本書で重要な法則とされている、米国海軍戦術の権威であるマハン大佐の教えを紹介したいと思います。以下のようなものです。

戦略や戦術は教科書や授業で教わることはできない。(中略)
借り物ではなく、自分自身で編み出した作戦原理だけが、応用が効くものである。

皆さんも自分なりの投資哲学を築いて、投資なんてどうですか?

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